こんにちは。トリートメントコーディネーターの茂木悠里です。
将来的に、歯が大きかったり、あごの骨が小さかったりなどして、歯列矯正のための永久歯抜歯をしないと歯が並びきらないことが予測される場合に、叢生(歯並びのでこぼこ)の発現と悪化を予防するために、乳歯が自然に抜けるのを待たずに計画的に乳歯・永久歯を連続して抜去する方法が取られることがあります。これを「連続抜去法」といいます。
一般的には、下記のような手順を踏みます。
① 乳犬歯(C)の抜歯をし、側切歯(2)の萌出誘導または叢生の解消を図る。
② 第一乳臼歯(D)の抜歯をし、犬歯(3)より先に、第一小臼歯(4)を萌出させる。
③ 第一小臼歯(4)の抜歯をし、犬歯(3)の萌出誘導を図る。
また、その後、④ 第二乳臼歯(E)が自然脱落して第二小臼歯(5)が萌出し、⑤ 第二大臼歯(7)が萌出すれば、永久歯列への交換が完了します。
出典:「歯科矯正学辞典」クインテッセンス出版
この術式は将来の叢生を予測して永久歯を抜歯する方法ですが、永久歯は一度抜歯してしまったら元には戻せませんので、抜歯が必要かどうか慎重に判断しなくてはいけません。また、禁忌とされているケースもありますので、連続抜去法の必要性を適切に見極めるには、歯科医師の高度な知識と経験が必要となります。
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