こんにちは。トリートメントコーディネーターの茂木悠里です。
敬語が使われる場面で、相手に対する「敬い」や「へりくだり」を意識するあまり、過剰な敬語となってしまっているのをよく耳にします。
特に最近気になっているのが、「~させていただく」という言葉遣い。使う場面によっては、過度な言い回しなのではないか?と感じることがしばしばあります。では、正しい使い方とは…?と、気になって調べてみたところ、文化庁発表の「敬語の指針」にはこんな条件が記されていました。
「させていただく」といった敬語の形式は、基本的には、自分側が行うことを、
① 相手側または第三者の許可を受けて行い、
② そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合に使われる。
例えば、相手が所有している本のコピーを取る許可を求めるような場合には、上記の条件①②をともに満たしていると考えられるため、「コピーを取らせていただけますか?」という表現は用法にあった使い方だといえるでしょう。
一方、プレゼン発表の冒頭でよく耳にする「発表させていただきます」や、お店や医院の休業の知らせでよく目にする「休業させていただきます」は、「相手の許可」が必要で、そのことで「恩恵を受けている」ということであれば間違った表現とはいえませんが、「発表いたします」「休業いたします」の方がより簡潔な表現でいいかもしれません。
ただ、上記の条件を満たしていなくても、人によっては許容されて「させていただきます」が使われていることが多くあります。しかしながら、クリニックでの接遇の場面では、言葉遣いひとつで患者さまを不快な思いにさせてしまったり、不安にさせてしまったりすることもありますので、誰が聞いても美しい日本語を使うようにしていきたいと思います。
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