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2016.08.02更新

歯科雑誌のデンタルダイアモンド8月号に「矯正歯科医院におけるスキルアップ」という原稿を掲載して頂きました。

デンタルダイアモンドに記事が掲載されました_01

デンタルダイアモンドに記事が掲載されました_02

矯正歯科医のスキルアップ

日常的なフィードバック
私は大学病院矯正科での研修後、父の矯正歯科専門のクリニックを継承しました。矯正歯科専門医としてのスキルは、常にフィードバックを行うことによってアップしていくと私は考えています。
大学病院の医局で叩き込まれたセファロ分析もそうですが、治療終了時および一定の保定期間経過時の資料と初診時の資料とを分析することで、初めて治療結果の評価ができ、次の治療に生かせるからです。
矯正歯科は治療期間が長く、治療内容の評価をするのにはかなりの時間を要します。長い治療期間の途中に、新しい知識や技術が出現することもあり、常に基礎的な内容にオーバーラップさせながら習得していく必要があります。
全ての患者様において定期的に口腔内写真をとらせて頂き、治療経過の短期的な確認も行っています。これは歯科医師自身の治療経過のフィードバックだけでなく、担当しなかった他のドクターや歯科衛生士が経過を共有できるというメリットもあります。
矯正歯科では、基礎的な内容の積み重ねがスキルアップにつながる最も重要な要素です。

最新の矯正治療について
近年ではマウスピース矯正や舌側矯正などの従来の矯正歯科治療とは異なる治療法のニーズが増しています。それらを大学病院などの教育機関で学ぶ機会は少なかったので、学会やセミナーに参加するか、開業医の先生に教えを請うかなどをしなければなりません。
当然、最新の治療が最善とは限りません。基本を抑えつつ、取捨選択が出来る判断力も養っていかなければならないと思います。自分自身のフィードバックと積極的に外へ出ていき情報収集することを常に心がけています。
新しい治療法や器具については常にアップデートしなければなりませんから、業者さん主催のセミナーには積極的に参加していますが、エビデンスに乏しいものの取捨選択は慎重に行わなければならないでしょう。

仲間との勉強会
主として参加している矯正歯科の仲間で集まる勉強会では、持ち回りでの症例発表や他分野の講師の先生をお招きしての講演を開催するなど、活発な活動をしています。この会では大先輩から若手まで20〜30人程度で集まり、忌憚のない意見が飛び交います。まさに次の日の臨床にすぐに役に立つ様なアイデアや、成功例だけのセミナーでは得られない様な体験談など貴重な情報交換の場となっています。環境の近い仲間や先輩方はとても貴重な存在だと思います。

スタッフのスキルアップ
・定例勉強会
歯科医師自身のスキルアップはもちろんですが、スタッフ、特に歯科衛生士のスキルアップも重要です。
矯正歯科専門医院の診療スタイルはそれぞれかと思いますが、当院では歯科衛生士(常勤7名在籍)の担う部分は大きく、衛生士が治療経過の確認、装置の説明、衛生指導はもちろん、時には矯正歯科治療の内容について患者様から質問を受けることもあります。患者様一人一人の不正咬合と治療計画を理解すること、患者様のパーソナリティを把握することなどが要求されます。
歯科医師と同じ水準で歯科矯正学を学び、治療内容を理解すること、またその知識を共有するために、院内で毎月定例勉強会を行っています。
スタッフが一人ずつ順番に、テーマを決め、調査あるいは研究したことを勉強会で発表しています。新人は衛生士学校では習わなかった知識を得ることができますし、ベテランでもさらに深い知識や、新しい気づきを得るよい機会となっています。
受付スタッフやTCが接遇や理念について発表することもあります。
 
・スタッフのための医院作り
そもそも、スタッフが自ら「スキルアップ」したいと思ってもらえる院内環境を作るにはどうしたら良いか?

第一はモチベーションの向上、維持
矯正治療は、時には患者様の人生を変えるほど価値のあることです。
その治療に実際に携わり治っていく過程をみることにより、矯正歯科の面白さを実感してもらい、それを歯科医師とスタッフで共有し、モチベーションの向上を促しています。
また、患者様に治療終了後の感想を必ずアンケートでいただいていますが、これがスタッフにとってのやりがいにつながります。歯並びや咬み合わせがよくなった嬉しさ、コンプレックスがなくなった、自信を持って笑えるようになった喜び、などを感謝の言葉と共にいただきます。それが私たちにとっても何より嬉しい瞬間ですし、仕事を続けていく上での励みになります。
「患者様に喜んでいただくこと」、「自分たちの仕事が人の役に立てること」がやりがいに通じ、自分の仕事にプライドをもつことができます。次の患者様にもまた喜んでいただこうと努力します。それがなによりのモチベーションの維持、向上につながると考えています。
 
第二にスタッフ一人一人が幸せであること
矯正歯科治療の長い治療期間を不安や心配なく、楽しく通院して頂くため患者様との良好なコミュニケーションをとり信頼関係を築くことが理想です。そこでスタッフが悩みを抱えて元気がない状態では、患者様に優しく、また明るく接することは難しくなります。
スタッフ全員が自分たちの仕事に誇りを感じ、生きがいを持って楽しく働くことで、高い医療の質、心地よい接遇を提供することができるのです。
そして、患者様に喜んでいただくことが更なる働く原動力となります。

スタッフが幸せであるということは、プライベートも充実していなければ幸せとは言えません。そこで自由に有給休暇取得ができるようにスタッフを増員するなどの環境面も改善しました。夏のレクリエーション企画、医局旅行や研修旅行、目標達成の食事会などのイベントも行っています。

私と矯正歯科医院の成長を目指して
先代である父には生前「患者様のために人生をかけろ」とよく言われていました。私個人の携帯番号を診察券に記載し、休診日も含め24時間いつでも緊急対応をするなど、今でもその言葉は私の診療理念となっています。ただ、私一人ではやれることには限りがあります。スタッフや矯正科の仲間、それに患者様にも助けられて日々の診療ができているということを忘れない様にしています。常に医院全体でスキルアップし続け、患者様やスタッフ、そして私自身にとってもより良い歯科医院であれる様、まだまだ精進していきたいと思います。

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投稿者: 医療法人社団愛悠会

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