近年、マウスピースタイプの矯正装置(インビザラインなど)や歯の裏側に接着する矯正装置など、従来の矯正治療では用いていなかった様々なタイプの優れた矯正装置が開発され、臨床の場でも多く用いられています。
インビザラインはコンピューター上に反映されたデータを元にマウスピースを製作しますが、初診時の咬み合わせの状態をコンピュータに登録すれば、自動的に最終的な咬み合わせのマウスピースを製作してくれるものではなく、どのような治療過程を経て、どのような咬み合わせにするかは、矯正医の判断によって決定しなければなりません。またワイヤーでの矯正治療とは違って、ドクターの意図を反映させるのが非常に難しい治療法でもあります。
インビザラインはコンピュータが作ってくれたマウスピースを使用する、ということから、どんな歯科医師が行っても同じ装置が出来上がって、同じ治療結果が得られると誤解されがちですが、それは全くの間違いなのです。
マウスピース矯正は、矯正装置を歯に接着しなくても良いという最大のメリットにより、最近ニーズが飛躍的に増えてきています。それゆえ、「当院ではマウスピース矯正を行っています」と多くの歯科医院のホームページ上で見かけます。
しかし、経験と技術を有する歯科医師が行わないと、有益な効果を得ることはできない治療であることをご理解いただければと思います。
最後にインビザライン矯正を行うにあたり、医院選びのポイントをいくつか。
1.矯正専門の医院である
(矯正治療に必要な設備が充実しており、また急患対応も可能)
2.マウスピース矯正だけではなく、ワイヤーでの従来の矯正治療も行っている医院である
(インビザラインのみでは完璧な咬み合わせを完成させることが難しい症例でも、歯並びの大部分をインビザラインで治し、最後の仕上げの段階のみをワイヤー矯正で行うという選択が可能)
3.歯科医師が日本矯正歯科学会の認定医かつインビザライン認定ドクターである
(資格を有する歯科医師による、正しい診断のもとで正しい治療を行うことが可能)
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