当院のマウスピース矯正にはInvisalign(インビザライン)を多く使用しております。インビザラインは従来のワイヤー矯正の知識や経験だけではなく、マウスピース矯正特有の性質をよく理解しなければ成功は難しいかもしれません。まだ新しい矯正治療のため常に知識の更新は欠かせません。私も休診日を利用して関東圏の症例数の多い先生方と検討会を行ったり、インビザラインを提供するアラインテクノロジー社の主催するセミナーに多く参加しています。先日はインビザライン・マスターコースに参加しました。マスターコースは症例数や経験の多いドクターにのみ参加資格がある、より高度な内容となります。
今回のテーマは「Class 2(上顎前突、出っ歯)治療の最前線」でしたが、症例検討を通じて日々の歯科診療に応用・実践ができる多くの技術やアイデアを学べたと思います。インビザラインの勉強会において1、2年前の内容と大きく変わったと感じた部分はClin Check(クリンチェック)と呼ばれる診断ソフトのアップデートだと思います。クリンチェックはコンピューター上に3次元模型を作成し、矯正治療のシミュレーションを行えるソフトです。従来の歯型模型のシミュレーションより正確な予測に基づいた治療計画立案が可能となりました。石膏の模型と異なり距離計測の正確性や歯の移動の予見性が高いため有用だと考えられます。
今後、歯科分野においてもデジタル技術の応用はますます進んでいくのは間違いありません。ただ新しい技術だからといってすぐ飛びつくのではなく、我々は本質的に良い技術、良い治療であるかどうかを見極められる目を養っていく必要があるでしょう。
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