インビザライン
世界各国で340万人以上の使用実績を誇る、違和感が少ない歯列矯正システム
ワイヤー矯正が苦手な方にお勧めの矯正治療です。ただ、すべての方に適している治療法ではないため、診査・診断の結果、ほかの治療法をご提案することもあります。
世界各国ですでに340万人(2015年9月現在)以上の治療実績があるインビザラインですが、当院でも導入しており、多くの患者さまからご好評をいただいています。
一般の歯科医院でもインビザラインを扱っている医院はありますが、当院は矯正専門医院のため、インビザラインに関しても多くの症例を扱ってきました。米国アライン社による認定ドクターの多くの経験があるからこそ最適なものを提供し、理想の歯並びに近づけることができるのです。
インビザラインとは
インビザラインは、透明で取り外しのできるマウスピース型の矯正装置です。治療開始時に歯型を採り、コンピューターを使って歯の移動を三次元的にシミュレートしながら、各ステップの装置を一度に製作します。治療の段階に合わせてマウスピースを新しいものに交換し、順次装着することで歯並びを整えていきます。
ワイヤーと比べて痛みや違和感が少ないため、ワイヤー矯正に不安を感じている方や歯並びが少しだけ気になっている方にお勧めの矯正治療です。
インビザラインのメリット
●目立たない
人に気づかれにくいのが一番の特徴です。
●取り外せるので衛生的
取り外しができるので、歯磨きは普段どおり行えます。また、簡単に洗浄できるため衛生的です。
●好きなものが食べられます
取り外しができるので、いつもと変わらない食事を摂ることができます。
●金属による悩みを解消
金属を使用しないため、金属アレルギーになる心配がありません。
●矯正治療のストレスを軽減
ワイヤーのように歯の表面にデコボコした違和感がないため、治療中のストレスをほとんど感じません。
●痛みが少ない
1本の歯に極端な力がかかりにくいので、痛みはあまり感じません。
インビザラインのデメリット
●使用を怠ると、矯正期間が長引いたり治らなかったりする場合があります。
●自己管理が必要なため、個人差が出やすい治療法です。
矯正専門医院だからこそ提供できるインビザライン治療
ワイヤー矯正と違ってコンピューター上に反映されたデータを元にマウスピースを製作するインビザラインは、ドクターの意図を反映させるのが非常に難しい治療法です。また、マウスピース矯正は歯の移動様式が異なるため、治療として効果的ではない不正咬合も存在するので、すべての方に適している治療法ではありません。
つまりインビザラインを使った治療は、ある程度の経験と技術を有する歯科医師が行わないと、効果を得ることはできないのです。
当院では矯正認定医であり、インビザライン認定ドクターである院長が的確に診査・診断を行います。そのため、効果がないとわかっていてインビザラインをお勧めすることはありません。
ワイヤー矯正と組み合わせることも可能です
矯正専門医院である当院だからこそ、インビザラインとワイヤー矯正を組み合わせて治療することも可能です。
インビザラインのみでは完璧な咬み合わせを完成させることが難しい症例でも、歯並びの大部分をインビザラインで治し、最後の仕上げの段階のみをワイヤー矯正で行うという選択も可能です。
近年、多くの歯科医院でインビザラインが導入されていますが、矯正専門医でなければインビザラインとワイヤー矯正とを組み合わせた治療を提案することができないのです。
インビザライン・システムの最新情報
インビザライン・システムには、よりよい臨床結果を追求したさまざまな機能が導入され、矯正歯科医師がより優れた臨床結果を導き出せるよう、常に進化を続けています。
Invisalign G6
インビザラインG6第一小臼歯抜歯向けソリューションは、抜歯を必要とし、マキシマムアンカレッジで計画される重度の叢生または上下顎の治療における臨床結果を向上することを目的としてデザインされています。スマートフォース機能とスマートステージテクノロジーは、個々および複数の歯牙移動のより正確なコントロールを目的としてデザインされています。
<動画記事>
インビザラインは患者にとって大きなメリットがあるにもかかわらず、多くの先生方がインビザライン治療における第一小臼歯抜歯の空隙閉鎖は困難であると感じていました。
インビザラインG6〜第一小臼歯抜歯のための技術革新。抜歯を必要とし、マキシマムアンカレッジで計画される重度の叢生、または上下顎前突症の治療に対する臨床結果を向上させるために開発されました。
この新しい第一小臼歯抜歯向けソリューションはアラインテクノロジー社によってプログラムされた歯牙移動〈スマートステージ〉や新しいスマートフォース機能を用いることで、歯根の平行化とバーティカルコントロールを与えるようデザインされています。
新しいスマートフォース機能は、予測実現性の高い歯牙移動を達成するために必要なフォースシステムを実現するためにデザインされています。
新しいリトラクション用最適アタッチメントはスマートステージテクノロジーと連動し、エラスティックを使用する場合、また使用しない場合も犬歯のリトラクションを行う際に、効果的に歯体移動するようにデザインされたものです。 新しいアンカレッジ用最適アタッチメントはスマートステージテクノロジーと連動し、臼歯のアンカレッジを最大化するようデザインされています。
このソリューションはマキシマムアンカレッジのためにデザインされていますが、咬合を微調整するため、クリンチェック治療計画において最大2mmまでの臼歯の近心移動を組み込むことが可能となっています。
新しいスマートフォース機能と併せて、スマートステージテクノロジーは歯牙移動の進行を最適化します。
同様にリトラクション中の望まないティッピングや前歯部の挺出を避けるため、アライナーにアクティベーションが導入されています。
抜歯空隙の閉鎖にあたり、まず犬歯を抜歯窩に対し3分の1遠心移動します。これは最初のリトラクションを行う間の臼歯のアンカレッジを最大化するためです。
その後、抜歯空隙が完全に閉鎖するまで、犬歯と同時に切歯をリトラクションします。
また、インビザラインG6では、ポンティックのサイズが歯牙の空隙に応じて調整されるようになりました。
これにより、隣接歯と重なり合う事を避けるとともにコントロール性および審美性を高めます。最適アタッチメントは犬歯のプレシジョンカットと同時併用が可能となるよう改良されました。
これにより、抜歯空隙の閉鎖、またエラスティックを必要とするあらゆる症例に対し、エラスティックをよりご活用いただきやすくなりました。マキシマムアンカレッジによる第一小臼歯抜歯のための技術革新。
インビザラインG6は抜歯症例の臨床結果を向上させるために開発された次世代のインビザライン治療です。インビザラインG6の特性を是非実感してください。
Invisalign G5
Invisalign G5 は、インビザラインの過蓋咬合治療の向上を目的として開発されました。 Invisalign G5 の技術革新には包括的な機能が含まれ、インビザラインによる過蓋咬合治療の効率化と予測実現性を向上します。
<動画記事>
過蓋咬合を理想の状態に改善することは、臨床上求められてきたことです。アラインテクノロジーでは、過蓋咬合治療における臨床結果の向上の取り組みとして、このたびインビザラインG5を開発しました。新しいスマートフォース機能は、スピーの湾曲のレベリングが達成されるようデザインされ、治療の予測実現性を向上させます。小臼歯に設置される新しい過蓋咬合用最適アタッチメントは、前歯部の圧下時のアンカレッジとなります。小臼歯の挺出時には、過蓋咬合用アタッチメントのアクティブサーフェスがスピーの湾曲のレベリング達成のため、挺出の力が加わるように作用します。
インビザラインG5は、前歯部圧下のコントロールにも対応しています。バイオメカニカルテストでは、アライナーによる圧下の力は必ずしも歯牙の長軸方向へ生じていないことが示されています。インビザラインG5ではアライナーの舌側面に新しくプレッシャーエリアが導入され、圧下の力が前歯の長軸方向へ向かって生じるようデザインされたことで、前歯の圧下における予測実現性がさらに向上しました。
臼歯部の咬合力が小臼歯の挺出および過蓋咬合の改善を阻害する場合があります。インビザラインG5では、過蓋咬合の治療効率を高めるよう臼歯部を離開するためのフレシジョンバイトランプが導入されました。フレシジョンバイトランプは、上顎のアライナーの舌側面に設置される突起物です。前歯部にコンタクトを作り臼歯部を離開するようデザインされ、望ましくない臼歯部の咬合力を取り除きます。新しいバイトランプは患者さまの歯の形態に合わせてカスタマイズされ、オーバージェット量に応じて奥行きは最大3mmとなります。バイトランプの位置は前歯部のコンタクトを維持するため治療ステージごとに自動的に調整されます。
インビザラインG5はアラインテクノロジーの次世代の技術革新であり、過蓋咬合において先生方がよりよい臨床結果を実現できるよう開発されました。
SmartTrack
歯牙移動の予測実現性を高めることは、最も重要な歯列矯正の目標の一つであり、この分野におけるさまざまな医療用素材の進化により、数多くの可能性が開かれました。
2013年2月、インビザライン・システムに、アライナー新素材「SmartTrack」が導入されました。高い弾性を持つ新しいアライナー素材は、より持続的なフォースを加えることで歯牙移動のコントロールを高めるよう開発されました。
よくある質問
Q. マウスピースの交換頻度はどのくらいですか?
A. 10日~14日でご自身で交換して頂きます。注意事項としては指示されたマウスピースをご自身の判断で進めないことです。
インビザラインの矯正治療は3Dシュミレーション通りに実際の歯が動いているかが重要になります。
従って、マウスピースの適合具合や機能的な不具合の有無を歯科医師による判断が必要不可欠です。
Q. なくしてしまった場合は?
A. 新しく作り直すか、経過によっては次のマウスピースに進んでいただきます。
Q. インビザライン矯正はよいことばかりに感じますが、欠点はありますか?
A. 使用時間、交換スケジュールの指示を守って頂けないと治療の効果が期待できません。
インビザラインという矯正装置の発展、進化は進んでいますが、まだまだ途上の部分もあります。
つまり、ワイヤー矯正の方が治療に適している不正咬合があるということです。
シュミレーション通りに治療が進んでいない場合などではワイヤー矯正を併用する可能性もあります