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2019.06.21更新

こんにちは。トリートメントコーディネーターの茂木悠里です。

不正咬合の中でも、開咬上顎前突は遺伝的な要因だけでなく、舌突出癖、咬唇癖、指しゃぶり、口呼吸などの悪習癖が原因で引き起こされることがあります。

開咬 上顎前突

例えば、舌を前に出す癖があると、上の前歯と下の前歯との間に常に舌が挟まっている状態になります。すると、内側から舌に押されて前歯が外に傾いてしまい、上下の前歯が咬み合わない状態(開咬)になることがあります。咬唇癖や指しゃぶりも同様に、内側から口唇や指の力に押されて出っ歯になってしまうことがあるのです。

また、咽頭扁桃(アデノイド)肥大や口蓋扁桃肥大、アレルギー性鼻炎などがある人は、鼻呼吸ができず口呼吸になることがあります。口呼吸をしようとすると自然と口が開いた状態になるため、舌が前に出やすくなったり、口唇や頬などの筋肉が緩んで口腔周囲筋のバランスが崩れ、開咬や上顎前突の原因となることもあります。

このように、舌や口唇などの口腔周囲筋のバランスは、歯並びに大きく影響するのです。

不正咬合を引き起こす悪習癖

さらに、不正咬合と悪習癖の問題は、形態的・機能的な問題とも深く関わっています。

開咬で舌突出癖がある人の場合、舌に押されて前歯が動いて開咬になってしまった、つまり、歯の位置のずれが原因で開咬になってしまった場合もあれば、元々の顎骨の位置のずれが原因で開咬になり、形態的に上下の前歯が開いているために舌が前に出やすくなってしまったという場合もあります。不正咬合の成り立ちには、形態と機能がお互いに影響し合っており、この原因と結果の関係は、どちらが先で後か、なかなか判断しづらい場合もあります。

また、矯正治療を行う際は、悪習癖の問題も注意深く診ていかなくてはいけません。矯正治療中、悪習癖が歯の動きを妨げることもあれば、せっかく歯並び・咬み合わせをきれいにした後でも、悪習癖が原因で後戻りしやすくなることもあります。

そこで、矯正治療とあわせて、口腔周囲筋のトレーニング「MFT]を行うことがあります。

MFTとは、Myo Functional Therapyの略で、「口腔筋機能療法」を意味します。

MFTの目的は、舌や口唇などの口腔周囲筋のトレーニングをすることで、口腔周囲筋のバランスを整え、正しく機能させることです。

具体的には、舌や口唇の正しい位置を覚えたり、口腔周囲筋を鍛えて強くしたりします。また、口腔周囲筋のバランスが取れていないと、嚥下(飲み込み)、咀嚼、発音、呼吸などの機能にも悪影響を及ぼすので、正しい嚥下、咀嚼、発音、呼吸の仕方をトレーニングすることもあります。

悪習癖は無意識に行っていることがほとんどですから、まずはそれを意識的にやめることが大切です。ただ、口腔周囲筋のバランスに問題があれば、MFTを行ってみるのも一つの方法です。

投稿者: 医療法人社団愛悠会

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