歯を動かす治療が終了した後は、矯正装置を外したままにしておくと、歯は元の位置に戻ろうとします。正しい位置に並んだ歯を、きちんとその位置で落ち着かせ、きれいな歯並び・機能的なかみ合わせを長期に渡って維持するには、保定のステップが大切になります。
取り外しが出来るタイプおよび取り外しが出来ないタイプの保定装置(リテーナー)があり、それそれ数年に渡って使用して頂きます。元のかみ合わせの状態などによって、使用期間は一概には決められませんが、教科書的には前者は2年間、後者は5年間を目処に使用することが良いと考えられます。
患者様としては、「せっかく要請装置が外せたと思ったら、今度はリテーナー。しかも、ブラケットとワイヤーをつけていた期間より長い〜」とがっかりするかもしれません。
しかし、歯を動かす治療の5年後、10年後の患者様のかみ合わせを拝見しますと、やはりリテーナーをきちんと使用して頂いていた方の方が、きれいな歯並びを長期に渡って維持されていらっしゃいます。
タイトルに「矯正治療後の保定」と記しましたが、保定も矯正治療の一環と考え、保定期間終了までを矯正治療として、矯正科医による適切な管理がされるべきです。
矯正歯科医院を選ぶ際にも、「治療を早く終了させますよ」などという、都合の良さそうな言葉だけに惹かれるのではなく、長期に渡って経過観察を行ってくれる医院を選ぶことも、大切なことであると思います。
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