仙台で大学生生活を送っている頃より、しばしば実家の父から新聞記事の切抜きが送られてきます。私の母校東北大学関連の記事、大学院を卒業した東京医科歯科大学関連の記事、その他歯科全般に関する記事などです。
今回は「東北大」発の骨再生誘導剤《リン酸オクタカルシウム・コラーゲン複合体》に関する記事。
5月24日付の日刊工業新聞より。
繊維大手の東洋紡が東北大と共同で、骨を再生させるスポンジ状の「骨の種」を開発。治験を開始することが昨年4月、東北大学によるプレスリリースで発表され、また、朝日新聞にも掲載されていました。
今回の記事は、今年の夏を目処に治験を終了させ、18年度早々にも、保険適用の治療法として実用化させたいと語る東洋紡取締役のインタビュー記事。共同開発している東北大学の鎌倉慎治教授は学生時代に講義を担当して下さり、大変お世話になった先生です。
この材料は、骨が欠けたり、薄くなったりしたところに埋め込むと、周りの細胞が入り込んで骨を再生させるしくみだそうです。インプラント手術などの際に、インプラントを埋める土台となる骨を再生する治療だけでなく、私たち矯正専門医も深く関わる顎裂・口蓋裂の治療に使用できる素材。また、再生された骨は自家骨と同等の性質を持つとのことで、患者さまの健康な骨を採取して病変部の治療に用いる自家骨移植術を減らすことが期待できるため、患者さまの苦痛の軽減、入院期間の短縮等にも寄与できるのではないかとのことです。
[写真はプレスリリースより]
当初より、父から送られてくる新聞の切抜きはファイリングしているので、昔の記事を探してみたところ、昨年の朝日新聞の記事もありました。
新聞記事に同封されてくる一筆箋での短い手紙。これらも一緒にファイルしていました。仙台で一人暮らしを始め、心細かった頃に届いた手紙。国家試験前で精神的に辛かった頃に届いた手紙。矯正科に入局し、仕事が終わらず毎晩終電を逃していた頃に届いた手紙...。今回昔の手紙を読み返すいい機会にもなりました。
6月19日は父の日。毎年母の日には贈り物とともに感謝の気持ちを伝えていましたが、父の日って忘れがち...。今年は父にもきちんと感謝の気持ちを伝えようと思います。
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