第三大臼歯(親知らず)は矯正治療に伴い抜歯することも多いです。
特に下顎第三大臼歯は歯列、歯周組織への悪影響を与えることも多いため、矯正治療されていない方でも抜歯に至ることも少なくありません。
近年の日本人の骨格では第三大臼歯まで完全に萌出し、かみ合うということは非常にまれです。
多くの場合では萌出スペースがないため口の中に生えきらずに骨の中で埋まってしまいます。
前に傾いて埋まってしまえば、歯列を押してデコボコの原因になったり、半埋伏の状態になると歯周病や虫歯のリスクも高くなります。そのため、親知らずの抜歯が必要なのです。
ただし、1本前の第二大臼歯が虫歯や歯根吸収などで寿命が短そうな場合は第二大臼歯を抜歯し、第三大臼歯を代わりに並べるように矯正治療で動かすこともあります。
いずれにせよ抜歯した歯はもとに戻せませんので、抜歯をする前には口の中全体のチェックを受けてからのほうが良いでしょう。
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